今回は革靴を買い、履き下ろすまでにやっておきたいプレメンテについてご紹介!
折角購入した大事な革靴、長く愛用したいならば、行って損はなし
プレメンテを行うメリット
- 長く靴を使うことが出来る
- 愛着がわく
- 少し履きやすくなる
少しの手間が大きな見返りになって返ってくるので、是非とも実施してほしい
プレメンテとは
プレメンテそれはプレメンテナンスの略。
Pre-Maintenance。
なぜ履く前にメンテナンスが必要なのかというと、買った靴に栄養が届いているか不明だから!
実際に工場で生産され、販売店に卸され、我々の手元に届くまでのリードタイムはどれくらいなのでしょうか。
販売店で在庫として、長い間倉庫で膝を抱えている場合もあるかもしれませんね!?
はたまた遥遠い銀河系で生産され、輸送にリードタイムがかかっているかもしれませんね!?
A long time ago in a galaxy far, far away…
色々と理由はありますが、漸く我々の手元に届いた相棒が、カピカピに乾燥していて、それをうっかり履いてしまったら・・?
汚れがついてしまったり、変な履き皺がついてしまうかもしれません!!!
お気に入りの靴で変な履き皺が入ってしまうと、恐らく後悔してしまうでしょう。
もっと腕にシルバー巻いておけば・・・と後悔しても遅いZE!!AIBO!!
なので、プレメンテは大事!ということなのだ。
漸く手に入れた、喉から手が出る程ほしかった、そんな革靴を直ぐに履きたい気持ちは分かる。
だがちょっと待って欲しい、今後長く付き合っていくためにも、しっかりとプレメンテをするんだ。
メンテナンスに使う道具
メンテナンスに向けて、使う道具を確認
靴磨きに必要な道具は、先ずは以下7点があれば必要十分
右上から
①布 (使わなくなったタオルなどでもOK)
・・汚れ落としに使用
②汚れ落としクリーナー
・・汚れ落とし用のクリーナ
③デリケートクリーム
・・先ずはプレーンのクリームを用意
④防水スプレー
・・その名の通り、これは好みで
⑤クロス
・・表面の磨き上げを行う
⑥馬毛ブラシ
・・表面の汚れ落としに使う
⑦豚毛ブラシ
・・クリームを浸透させる
靴磨き用品は、色々なメーカーから、様々な種類が出ている
自分の好みにあったものを探すのも、メンテナンスの楽しみ
揃える物が多くて、どれを買ったらいいかわからないという方は
セット用品を買うのがオススメ
私も基本はプレゼントでもらった、靴磨きセットを愛用しているぞ!
アマゾンやロフトで購入可能!
プレメンテのやり方
プレメンテの重要さは理解した。道具も用意した。
しかしどうしたらいいの?と疑問を抱く方もおられるだろう。
ここからは簡単にプレメンテの仕方を解説だ!
といっても、普段のメンテと全く同じことをすれば基本OK
ざっくりとした工程としては
- 表面の汚れを落とす
- 古いクリームを落とす
- 新しいクリームをしみこませる
- 磨く
- 防水スプレーをかける
こちらの順番でやっていけば問題なし
なお、ここで紹介しているやり方が100%正しいわけではない!
どちらかと云うと、私のやり方は結構ズボラなやり方ではある。
メンテナンスの仕方は千差万別、じっくりやってもいいし、ラフにやってもいい
やらないよりはいい!やるだけえらい!
プレメンテ後も定期的なメンテナンスは大事なので、無理なく続けられる様に、理想を追い求めるのではなく、肩の力を抜いて自分に合ったやり方を模索してほしい
正解はないのだから
馬毛ブラシで汚れを落とせ!
では早速メンテをしていくぞ。
ステップ①:汚れを落とす
モデルはブランドストーンのサイドゴアブーツ
先ずは、馬毛ブラシで表面についた汚れを落とす!
サッッサッサといい感じにブラシしてくれ。
ラフに大きくブラシを動かし、表面についた汚れを落とす!
古くなったクリームを落とす
ステップ②:古くなったクリームを落とす
表面の汚れを落としたら、革に浸透した古いクリームを落としていきます
使うのはクリーナーと、布
クリーナーを適量布に塗布して、汚れを落としていく
注意:クリームを落とす際は、ゆっくりと撫でるように
なお、私は専用の汚れ落としを使わず、水拭きをすることもある
革に水は基本NGだが、水染みにならない程度に丁寧にやれば、一つのやり方かもしれない。
トライされる方は自己責任でお願いしたい。
正にメンテナンスの仕方は千差万別
中にはアルコールを使う人もいるとか
クリームを塗布し、栄養を染み込ませろ!
ステップ③:栄養クリームを塗り込む
古いクリームを落としたら、新しいクリームを塗布していくぞ!
プレーンのデリケートクリームならば、多くの革製品に使えるので、私は基本コチラを愛用している
クリームは米粒サイズをとり、靴に満遍なくつける。
その際、下記図の様なクリーム塗布用のブラシがあると、手が汚れなくて便利だ!
クリームをいい感じに塗布したら、磨きあげだ!
ネル生地という、ネルシャツに使われている生地が、いい感じに毛羽立っているお蔭で捗るらしいぞ!
ここまで処置を施したものがこちら。
プレメンテ前と比べていかがだろうか。
豚毛で磨きまくれ!そしてまた磨け!
ステップ④:豚毛で磨く
次のステップだ
少し放置し、革に栄養が染み込まれたと思ったら、豚毛でブラッシングだ。
栄養が染み込まれたかわからない?
大丈夫だ、革に身を寄せ集中して目を凝らすのだ。
革と会話が出来るはずだ。
人は時に時間さえも支配することが出来るさ。
ああ、アムロ、時が見える・・・
デリケートクリームの場合放置時間は1-10分程度がオススメ
長時間放置すると乾燥してムラになる可能性があり
*使うクリームによるので、いい塩梅を見つけて欲しい
ブラッシングは丁寧かつ大胆に、そして小刻みにやるとGoodだ。
仕上げ
ステップ⑤:クロスで磨く
豚毛でのブラッシングが終わったら、磨き用のクロスでさらに磨く!
こいつで磨くことにより、更に光沢感が出てくるぞ。
「ブラッシングフォーメーションだ!」「OK、忍!」
ここまでの工程を施した、ご尊顔がこちら。
だいぶいい感じになったのではなかろうか。
私はまだまだ修行中で、変化があまりない様にも見えるが、メンテナンスが上手い人がやると、本当に見違えるようになる。
私もこれからも守破離の精神で、何度もトライしてスキルアップしていきたい所存。
仕上げはこいつ。
防水スプレーを吹きかけることで、水は勿論、汚れも付きにくくなるぞ。
さっと照射しておくといいのではなかろうか。
照射方法を間違えると、染みになってしまう可能性があるので、用法用量を守ること、いいね?
仕上げ工程の”クロス”&”スプレー”はお好みで
迷ったらやっておくとよし
プレメンテ、ないしメンテの仕方は千差万別。
ここで紹介したやり方は、ズボラな私流のやり方ということ、ご承知いただきたい!
やり方ももちろん大事だが、一番大事なのは、靴を労る、愛でる心だ。
靴を愛することで、靴もエイジングという変化を持って我々に応えてくれるぞ!
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